【竜王戦2020予選 最終57位-1769】身代わりザシアン+クッション
公式大会の竜王戦に参加していました。
もっと上を目指していたので悔しい結果に終わってしまいましたが、今の自分にできることを全部ぶつけたので読んでもらえると嬉しいです。
以下常体 (ダイマックスをDMと表記)
【コンセプト】
竜王戦という特殊な環境下では、当然どんな構築も禁伝が中心になってくるため、選出画面で相手の戦術や選出を予測しやすい。構築段階で張ったメタを相手によって臨機応変に選出に組み込み、無駄な択を避け出来るだけ安定行動のみで勝ち筋を追うことで確率を上げる。(例えばイベルタルとカイオーガは絶対に同居しない上に、禁伝枠は刺さりが悪くても選出される可能性が高いため、普段は出来ないような大胆かつピンポイントなメタ張りができる)
※シーズン15時点追記…竜王戦当時から開拓が進み多様性が出てきたため、現在は汎用性が求められピンポイントメタは難しい。
【構築経緯】
①ザシアン対策を状態異常やに依存している人が多いと感じたため、身代わりを持たせることでイージーウィンを多く狙えると思い、構築の軸とした。
②ザシアンを扱う上で対策が必須であるに対するクッションとして、身代わりと相性の良い電磁波持ちアッキの実を採用。
③この2匹で崩せない毒々持ちのムゲンダイナや受け構築に対して強く出れ、強力なやなどへの特殊クッションとしても優秀な残飯HD免疫を採用。
④構築内に初手DMの選択肢が1つは欲しかったため、意表を突けて、ザシアンが有利な相手を呼びやすい選出誘導も期待できる達人の帯を採用。
⑤,ザシアン,ムゲンダイナの次に多いや(+)に強く、への対面的な切り返し手段にもなる襷カウンター悪ウーラオスを採用。
⑥本番前日までにの並びが異常に流行り出しており、上記5匹は初手にを投げられるだけで崩壊しそうな見た目であったが、敢えて弱そうな見た目をそのままに、呼んで破壊できるウッドハンマー持ち珠を採用。急遽の突貫工事であったが、これ以外の仕事も既存の面子と噛み合いが良く、ある程度上手くいった。
【個体詳細】
ザシアン @朽ちた剣 不撓の剣
陽気:0-252-0-0-4-252
実数値:167-222-135-*-136-220
技構成:巨獣斬/じゃれつく/インファイト/身代わり
《選出率1位》
DMを使用できないという大きなデメリットがあるものの、巨獣斬圏内に入ったポケモンをDM択を無視して確実に仕留めれる独自の性能 (Sが速いところも含めて昔のに似てるなとちょっと思った) がとても気に入った。
や鬼火,電磁波,カウンター,トリックルーム など、この強力なポケモンを様々な搦手で誤魔化しにくる相手に身代わりを置くだけで一気に勝ちルートに入る。また、が呼ぶポケモン (など) にはザシアンが滅法強く出れるため、麻痺撒きからの痺れ待ちはかなり強力で、身代わりが残れば一気に抜いていくことが可能。
サンダー @アッキの実 静電気
控えめ:188-0-212-44-4-60
実数値:189-*-132-166-111-128
技構成:放電/暴風/電磁波/羽休め
_調整
ザシアン()のA+2巨獣斬 が最高~59.2% アッキ発動 2発目 が最高~39.6%
ザシアン(本物)のA+1巨獣斬 が最高~44.4% アッキ発動 A+1じゃれつく が最高~53.9%
《選出率2位》
全てのザシアンに後投げから2耐えでき、麻痺を撒いて自軍のザシアンをサポートする。受け出したターンに静電気が発動してくれると電磁波を選択しなくて済みHP管理ができるので展開がグッと有利になる。HBはかなりカツカツの調整だが、ザシアン軸の都合上ボーッとしていると勝ち負けに関わらずDMを切らずに試合終了している(これはガチで)ことが本当に多く、DMしても弱くはないように最低限CSに振る必要があった。ちなみに、電磁波サポートを採用する上で先入観を持たないように電磁波を覚えるポケモンを全てリストアップした。
カビゴン @食べ残し 免疫
穏やか:252-0-0-4-252-0
実数値:267-117-85-86-178-50
技構成:冷凍ビーム/地割れ/あくび/まもる
《選出率4位》
隙を見せた瞬間に要塞化する毒々ムゲンダイナがやばすぎるため、HD特化の免疫で採用。やに対しても安定して投げることができ、欠伸と地割れで圧力をかける。終盤そこそこ上手く動かせるようになってきていたが、使い手によってはもっとポテンシャルを引き出せたような…と反省もある。冷凍ビームは意識。
カバルドン @達人の帯 砂起こし
意地:252-252-0-0-0-4
実数値:215-180-138-*-92-68
技構成:地震/氷牙/ヘビボン/エッジ
《選出率6位》
このポケモンと並べるだけで相手視点からは剣舞ザシアンやエース型に見えそうなことが最大の評価点。選出機会はそう多くないが、DMを突破するのに甚大な被害が出そうな相手や、通常のメタ(草結びや挑発など)が読めるときには積極的に選出し、イージーウィンに貢献してくれた。
悪ウーラオス @気合の襷 不可視の拳
意地:4-252-0-0-0-252
実数値:176-200-120-*-80-149
技構成:暗黒強打/カウンター/不意打ち/インファイト
《選出率3位》
フェアリーに滅法強いザシアンと攻めの相性補完が物凄く良い。超,霊,鋼あたりの対処が面倒なマイナー系禁伝に強く、とても頼りになった。が環境的にあまり強くなかったことも追い風だったと思う。
ミミッキュ @命の珠 化けの皮
意地:228-252-20-0-4-4
実数値:159-156-103-*-126-117
《選出率5位》
禁伝による全体的な数値の上昇で少しでも火力が欲しいので意地、イベルタルの珠ダイアークをDM状態で耐えたいのでH振りとした。
初手剣舞DMさせたり、後続からストッパーになったりとやはり無難に強い。前述したように、DM権が余りやすいザシアン軸で雑にDMさせて強い枠としても構築に合っていたと思う。マッチングの偏りか、本番では言うほどに当たらなかったが当たったときには確実に倒してくれたし、サイドンやばい重い!となったときにも吹っ飛ばしてくれて意外なところで助かったりなどした。
【選出】
色んなパターンがあり、全員初手の経験もあるし、決まったパターンはないが一番多かったのはザシアン+サンダー+悪ウーラオス。
ムゲンダイナ軸にはカビゴンを投げる。
【重いポケモン】
ホウオウ、ルギア…本番前の仲間大会からしっかり勝てた記憶があまりない。勝っても負けても根拠がなくフワッとしていたし、最終日も両方に1回ずつはやられた。トップ層にメタを集中させているのもあるが、このジョウト耐久伝説ポケモン双璧はどうやって倒せばいいのか分からなかった。(書いてて思ったが普通にステロないptでは厳しそう)
【結果】
TN こうへい 最終57位-1769
TN まなからぁら 最終702位-1657
大して結果は変わらないと思いますが、せっかく2ROM用意したのに最終日バタバタと時間が足りず、サブの方は試合消化できなかった点も反省です。1年間BOXで眠っていたザシアンを多少なりとも活躍させてあげることができたのは良かったかなと思います。
【感想】
シーズン12惨敗のショックからしばらく立ち直れなかったのですが、竜王戦という新たな目標を見つけ、10日間程ですが考察にもかなり力を入れ、自分の力は出せたと思います。悔しいですけどこれが現時点での限界です。
正直、今のままのやり方ではこれ以上はないなと感じていて、何かを変えないといけないことは分かっているので、色々試してみようと思います。
【 Twitter : @kohei_c130 】